TOP > 歯と口の健康週間事業(審査結果) > 歯のオアシス~PARTⅢ~ 8020運動 達成へ県も後押し > 歯のオアシス~PARTⅠ~ 「歯ぎしり」ストレスが敵

歯のオアシス~PARTⅠ~ 「歯ぎしり」ストレスが敵

寝苦しい熱帯夜が続くと熟睡の時間が短くなり、疲労やストレスで無意識のうちに「歯ぎしり」をする人が多くみえます。

歯ぎしりには三つのタイプがあります。歯をすりあわせるギシギシ型、食いしばるガリガリ型、そしてカチカチ鳴らすカチカチ型。これらの歯ぎしりの音は、虫歯のつめものが合わないことやストレスが主な原因となっています。

おせんべいを食べるのは十㌔、フランスパンなら三十㌔、そして歯ぎしりが六十㌔から八十㌔。これだけの力が歯にかかります。だから歯が欠けたり折れたりしても不思議ではありません。

歯がぐらぐらしたり、冷たいものがしみたり、頭痛や肩や首に痛みやこりの症状が出ることもあるので軽視していると大変なしっぺ返しをくらうことになります。

治療としてはストレスを失くすことが一番ですが、なかなか困難です。

でも、かみ合わせの悪いところを調整したり、歯にダメージを与えないようにマウスピースのようなものを作ることもできます。マウスピースはナイトガードとも言いますが、歯ぎしりで歯や歯茎を痛めることを防ぐことができます。ご主人の歯ぎしりの音に悩まされていた奥さまがこれを作り、ぐっすり眠れるようになったということもあります。

歯ぎしりや食いしばりは、ほとんど自覚がありません。歯ぎしりについて歯科医師に相談されるケースも本人より家族からの訴えがほとんどです。また歯の痛みを訴えて歯科医院を訪れた患者さんでも歯の様子から歯ぎしりを疑うこともよくあります。

ご本人、ご家族の歯ぎしりでお悩みの方は一度かかりつけの歯科医師を訪ねてみてはいかがでしょうか。

                               2008.7.25 中日新聞三重版掲載