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歯のオアシス~PARTⅡ~ 準備と調整、管理が大切

生涯ずっと自分の歯で楽しい食生活と健康な日常を過ごしてほしいと、歯科医師は「8020運動」に取組んでいます。では歯が二十本以下になってしまったら?そういう方たちのためにも歯科医療はあるのです。

むしろ、歯科医療の歴史は、失った歯を補う治療に力を注いできた歴史と言えるかもしれません。着脱のできる義歯(入れ歯)、残っている歯を利用するブリッジ、最近はあごの骨に人工歯根を埋め込むインプラントも普及してきています。

入れ歯は「お年寄り」のイメージが強いこともあって敬遠されがちです。しかしブリッジやインプラントも万能ではなく、口の中の状況によっては適用できない場合があります。既にたくさんの歯を失った場合等は、やはり入れ歯の出番ということが多くなります。

入れ歯で苦労されている方が多いのは事実ですが、入れ歯で快適に過ごされている方も少なくありません。もちろんどんなによくできた入れ歯も、きちんと手入れされた自然の歯にはかないません。でも、生活を助ける道具の一つとして、うまく使いこなしていけば、とても有効な手段です。新しい技術ではないが、長い歴史に支えられた技術、それが入れ歯です。

診療室から

入れ歯作りは、準備と出来上がってからの調整と管理が大切です。「部分入れ歯」の場合は、残っている歯の状態によって仕上がりが変わってきます。虫歯や歯周病があれば治療し、さらに入れ歯が収まりやすいよう工夫をして作ると、安定したかみやすい入れ歯を作ることができます。

新しい入れ歯に慣れるまでは、いろいろ不具合が出ることがありますが、歯科医師と相談しながらじっくり調整しましょう。何年か使って、口の中の状態が変われば修正や作り直しをした方がいい場合もあります。


                               2009.11.12 中日新聞三重版掲載