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歯のオアシス~PARTⅠ~ 口内炎は「小さな難敵」

朝晩は過ごしやすくなってきましたが、この時期注意したいのが夏風邪です。特に子供の夏風邪では、手足口病やヘルパンギーナという病気がよくおこります。口の中に水泡ができ、破れて痛くて食事ができないことがよくあります。

このように口の中の粘膜に炎症が起こった状態を口内炎といいます。口内炎は起こり方や症状によって分類されます。
▽アフタ性口内炎・・・最も一般的なもの。表面が白く周囲が赤い潰瘍(円形または楕円形で、中央部が浅くくぼんでいる)が1個か数個できる。
▽カタル性口内炎・・・自分の歯で粘膜を傷つけたり、矯正装置や入れ歯が当たることなどにより赤く炎症を起こす。
▽ウイルス性口内炎・・・ヘルペスウイルスなどが原因で唇や口の中の粘膜に小さな水泡ができ、破れてびらんや潰瘍になる。
口内炎になりやすい体質の人(食物アレルギーの人や粘膜のうすい人)もいますし、ビタミン欠乏症の症状として口内炎があらわれることもあります。
口内炎の発症は、
①偏食によるビタミンや鉄分不足
②ストレスや睡眠不足
③唾液の不足や口の乾燥
④口の中が不衛生
⑤かみ合わせの異常や歯ブラシなどによる粘膜への刺激などが関係している
と考えられています。

また、ベーチェット病などは口の症状から見つかることもあります。予防と改善法は口の中を清潔に、食後には歯磨きやうがいをしましょう。刺激のある食べ物は避けます。

疲労、ストレス、睡眠不足に気をつけて、ビタミン類(B群やCを含む食品)をしっかりとります。禁煙し、アルコールをひかえましょう。たかが口内炎と思わず早めに歯科医に診てもらってください。


                               2008.8.26 中日新聞三重版掲載