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歯のオアシス~PARTⅡ~ 全身との関連 他の病気兆候も確認

歯科治療の対象は歯と口という狭い範囲に限られています。でも歯科医師は患者さんの口の中だけではなく、その全身に心を配っています。

理由の一つは全身の健康状態が口の中の病気と関連しているからです。歯周病と糖尿病が互いに影響し合っていることはよく知られています。歯周病と心臓や血管の病気、肺炎や低体重児出産、骨粗しょう症等との関連も指摘されています。

歯科の治療自体が患者さんのストレスになることにも気をつけています。特に麻酔が必要な場合や、抜歯等の手術を行う場合には、血圧等を確認する場合もあります。症状を緩和するために痛み止めや抗菌薬の薬を飲んでもらう場合は、患者さんが普段から飲んでいる薬との関係を調べることもします。

虫歯や歯周病は食生活の生活習慣と深く関係しています。口の中にトラブルが生じている場合、その原因になっている生活習慣が、他の病気につながる可能性もあります。

「歯科医療は生活を支える医療」と言われていますが、「口の中に生活が表れる」と語る歯科医師もいます。かかりつけ歯科医師の目が、他の病気を引き起こす兆候(未病)を見つけ、生活習慣の改善につながれば何よりです。

診療室から

歯科医院を初めて受診した時には、今困っていること(痛い、かめないなど)の他に、歯科以外の医師にかかっていないか、これまでにかかった病気、飲んでいる薬を尋ねられることがあると思います。歯科治療を効果的に、かつ安全に行うために必要な情報だからです。

歯科医院を受診する時には、保険証と一緒に、病院や薬局で薬を処方してもらった時に渡される説明書や手帳を持参してください。もっと詳しい情報が必要な場合は、歯科医師が医師にあてて手紙を書きますから、担当医から返事をもらってください。


                               2010.2.25 中日新聞三重版掲載