歯のオアシス~PARTⅢ~ 来月「衛生週間」健康見直す好機に
四月十八日は何の日か知ってますか。明治九年に三重県が誕生したのを記念した「三重県民の日」(一九七六年制度)なのだそうです。それよりも歴史は浅いですが、一九九三(平成五)年、日本歯科医師会は「四(よ)一(い)八(は)」という語呂合せでこの日を「よい歯の日」としました。
同時に十一月八日を「一(い)一(い)八(は)=いい歯の日」と定めています。同じような記念日を二つも定めたのは、年に二回の検診のきっかけになればという願いが込められてのことです。
歯に関する記念日でもっと知られているのは、六月四日「むし歯予防デー」かもしれません。昭和初期に当時の日本歯科医師会が制定したもので、現在は六月四日から十日までを「歯の衛生週間」としています。
毎年この時期には、さまざまな催しが行われます。県内でも各地域の歯科医師会が中心となって、無料歯科健診や歯科相談、歯みがき指導やむし歯予防のためのフッ化物塗布などをしています。普段なかなか歯科医院に足を運ぶ時間が取れない方も、こうした機会を利用して歯と口の健康を見直してみてはいかがですか。
「歯の衛生週間」では、三歳児健診を受診した方たちの中から、子どもと母親ともに歯や口が健康である方たちを表彰します。小・中学生は、学校の歯科検診の結果を元に、むし歯がないことだけでなく歯並びや全身の健康状態も良い児童を表彰します。歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクールもあります。
地域の受賞者から県審査によって優秀者に選ばれると、十一月の県歯科保健大会(ことしは伊賀市で開催)で表彰されます。
2010.5.25 中日新聞三重版掲載