歯のオアシス~PARTⅠ~ 老化は口元から
皆様は顔のどこに一番老化を感じるのでしょうか。目尻ですか。口元ですか。肌のたるみですか。
花粉症や鼻炎の方は口を開いたまま呼吸するので、口のまわりの筋肉が弱まります。あごのラインがたるんだり、口角が下がって暗い印象になるだけでなく、ほうれい線や二重あごなどシワや老化顔の原因になるのです。
口のまわりの筋肉は、「口輪筋」(口の周りにあり、口を開けたり閉じたりする時に使います)、「大頬骨筋」(口角を上に引き上げて若々しい笑顔を作ります)、「小頬骨筋」(上唇を上に引き上げ、ほおのたるみやほうれい線を防ぎます)、「笑筋」(口角を横に引っ張り、笑顔を作りあごを引き締めてラインがスッキリします)。
この四つの筋肉が口元を若々しく支えてくれるのです。簡単な筋力アップのストレッチを紹介します。
「口輪筋」①口を縦に大きく開きましょう。この時、唇を前に突き出した状態で五秒間キープしてください。②逆に唇を口の中に巻き込んでいくような感じで五秒間キープして下さい。③もとの顔にゆっくり戻してください。 ④①から③を五―十回ほど繰り返します。
「頬筋」①ほおを思いきりすぼませた状態で五秒間キープしてください。②今度は逆にほおを膨らませていき思いきり膨らんだところで五秒間キープしてください。③もとの顔にゆっくり戻してください。④①から③を五―十回ほど繰り返しましょう。
その他に「あ」「い」「う」「え」「お」を大声で言う体操や、高齢者のための「パ」「タ」「カ」「ラ」発音訓練などがあります。一度専門の歯科医院でお尋ね下さい。
2009.3.12 中日新聞三重版掲載