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口を大きく開けたり、あくびをした時に「あご」に違和感を覚えたことはありませんか。
「口を開けにくい」「口を開けるとあごが痛い」「カクカク音がする」このような症状が顎関節症です。
顎関節症は肩こり、耳なり、めまい、目の疲れ、口の乾燥感などの症状が現れることもあります。「硬いものを食べたらあごが痛くなったが、しばらくして治った」という軽度の症状を含めると、日本人の二人に一人は何らかのあごの異常の経験があると言われています。
このようにほっておいても自然に治るものもあり、急激に悪化する疾患ではありません。患部を安静にする、問題のある生活習慣を改善する、薬を服用するなどの治療で80%の人はよくなっているそうです。
顎関節症は十代半ばから増え始め、二十~三十代がピーク、女性は男性の二、三倍の数です。女性に多い理由は分かっていませんが、女性の方が筋肉の緊張やストレスに対して感受性が高く、痛みに敏感で健康に対する関心が高いからではないでしょうか。
近年の食生活がこの疾患の増加の一因でもあります。柔らかい食べ物の多い食生活で「かむ力」が弱くなり、あごの運動不足から筋肉が衰えてあご関節の動きを支えることができなくなっているのです。
あごの退化は全身への影響もあります。あごの運動不足で、脳への刺激が減り、集中力も落ちます。くいしばる力が弱いためとっさの動きが鈍くなって転倒したり、腰を痛めたりすることもあります。
最近では、子どもがこの症状を訴える件数が増えてきています。子どもも大人なみに種々のストレスを受けていることと関係しているのでしょうか。
最初の三つの症状の一つでも感じられる方は、早めにかかりつけの歯科医院で相談してください。 |
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