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PARTⅡ |
スポーツ番組で、選手の口の中に黄色や青い色をしたものが入っているのを見たことはありませんか。マウスガードと呼ばれる、歯や口を守る装置です。
格闘技や接触プレーの多いスポーツには外傷がつきものです。激しい衝撃によって、歯や顎の骨が折れたり、自分の歯で舌や口の中の粘膜を傷つけてしまうことがあります。マウスガードは、U字型の保護装置で、通常、上顎の歯全体を覆うように装着します。衝撃を吸収する素材で作られているため、脳振盪の予防にも効果があります。 スポーツ用品店等で市販されている簡易型と、歯科医師が作るカスタムメイドタイプがあります。簡易型のものは適合が不十分になりやすく、かみ合わせの調整も困難ですから、カスタムメイドがお勧めです。
外傷予防からスタートしたスポーツ歯科医学ですが、近年ではマウスガードによる咬み合わせのバランスの改善が、運動能力の向上につながるという研究結果も報告されています。こうした効果はアスリートだけでなく、一般の方々の健康的な生活の維持にもつながるでしょう。 |
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マウスガードを装着するには、口の中が健康な状態であることが必要です。まず口の中全体の検査をして虫歯や歯周病の治療を行います。さらに上下の歯全体の型と、かみ合わせの記録を取り、入れ歯などを作る時と同じ手順で、歯の形にぴったり合ったマウスガードを作ります。装着して適合やかみ合わせの調整を行います。
装着後も定期的にチェックして、すり減ったり破損したりした場合には、作り直します。かかりつけ歯科では併せて歯や口の検診も行いますから、外傷予防にとどまらない効果も期待できます。
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